仮に貴方にとってマスコミが悪だとして、その先の話。

【更新】「麻生首相が証券会社や株式投資を見下した」と報じられた有識者会議を検証してみる - ガベージニュース


ブコメによると、上記の記事は、記事自体に検証が必要かもしれないよとの指摘がありました。というのを踏まえた上で。


ネットを始めた当初は、良く憤っていました。何でマスコミは「真実」を報道しないんだ!とか、聞きかじった政策批判を使って、政治家は何をやっているんだ!とか。また、ネットをやらない新聞、TVが情報源の人を、変に見下したりとか。そんな自分が恥ずかしい。


アホ過ぎですけど、そーいうのじゃないんだな、と。漸くそこに至ったというか。何か情報が流れるとしたらそこに「得をする奴がいる」っていう、推理小説じゃないですけど、情報そのままじゃなくて、情報によって何かが起こる、もしくは起こってどうよ?というイメージ。


ただ、推理小説みたいに明確な犯人がいるわけじゃなくて、そう見えるような状況があるというか。立ち位置みたいなもんで。色々な思惑が絡み合った上での鬩ぎ合いの場が発生するというのでしょうか。


でも、それは、実際に関わっている人間じゃないとやっぱりわからん。


政策とか報道がそのまま自分の仕事に影響を与える人にとっては、一種の情報戦でそれがそのままリアルだけど、外部からしたらそんなの見えないし、考えても実生活に直接関わるわけじゃないから、単純な意味での善悪とかどっちが正しいっていう天秤乗せになる。


そう考えると、本人に自覚があるなしに関わらず、マスコミはゴミ、ネットに真実がある、というのも情報戦の一部なのかもしれない。


だから、マスコミ批判をするなら、その『先』も考えるべきだなと。マスコミの力を削いだ先の話。


それは、新聞を発行する時の免許制度にメスを入れることだったり、記者クラブっていう制度を疑問視することだったりするのかもしれない。


そして、それは、マスコミや政治家の発言に是非を付けるの先、ネットによる選挙運動の法律の改正によって、インターネットでの発言権そのものを強化して、現実の政策に喰いこんでいくことなのかもしれない。例えば、オバマ大統領がやっているグリーンニューディール政策を支持している、インターネットを使った支持者達みたいにね。


そして、それもまた、一つの情報戦の形。


インターネットはゴミ情報ばかり、マスコミは虚偽報道を止めろ、政治家は無能、はてなは下水でメンヘラの集まり・・・じゃなくて、例えそれがゴミみたいな力だとしても、自分の周囲にあるネットワーク(リアル、ヴァーチャル問わず)を使って何か出来ないか、もしくは、上記を全部踏まえた上で、で自分はどう立ち回るのか?とか、そーいうのをちょっと考えた。


憤るって楽なんですよね。簡単に正義の味方になれるから。で、それはそれでいいけど、ではその先は?というお話。