あさってから新しい職場なのですが

前回までのあらすじ

激しい叱責をともなうパワハラによってやむなく会社をやめざるえなくなった私こと自分は、月曜日から新しい職場で心機一転働くのであった。けど、前職がトラウマでいま、まさに動悸が止まらない状態なのである。ブログを書いている場合ではない!!

 

パワハラとは何か

パワハラとはパワーハラスメントの略で、パワーある立場の人がパワーのない立場の人をハラスメントスしてしまうことである。道義的に正しくない。私の場合は労働基準監督署に相談にいって、パワーハラスメントの太鼓判を押してもらった。けれど、私はパワハラを訴えることなく会社をやめた。即日退職で。なぜか?

 

なぜか?

原因が自分にあると考えていたから。ミスを他人のせいにして、仕事を覚えようとせず、さらにウソまでつく。虚言癖の自覚症状はあったのだが、前職ではそれが悪化して自分でもコントロールできなくなっていた。前職はミスをしないことそのものが仕事であり、虚言癖は会社をつぶしかねない悪癖だった。そして、直属の課長が熱血で元ヤンキーだった。肉体労働的職場環境ではよくあることだが、気合と根性でものごと解決しようとし、仕事は見て覚えろ、ほかの全員ができるのにお前だけできないのはおかしい、どうしてミスしたか考えろ、なめてるのか!!お前は人間か!!!殴ってやろうか!!!・・・その四日後に僕はやめた。

 

自分に問題があるのか?

単純にキツイ職場だった。僕は正社員待遇だったが、派遣の人は三日ともたず、最短だと朝顔を出して朝礼のあと五分仕事をしていなくなった。ひとつひとつの作業は単純だが、労働負荷が高く、疲労で頭が回らない状態で全体の状況を把握しつつ、すべての作業においてミスなく細かく確認することを要求された。仕事が嫌いだった。自分はおかしいのだと思い、休みをもらって発達障害の検査を受けた。どこにも問題はなかった。疲労と叱責と睡眠不足ですり減っていった。

 

自分は悪くないと考えるのが悪いのか

上記の発達障害を疑ったとおり、僕は自分に都合が悪いと他人のせいにする。それはもうナチュラルにする。責任感がなく、約束をやぶり、実に自己中心的だ。常に防御姿勢で楽をしようとする。課長はパワハラ課長だったが、自分に対する負い目もあり、雇ってもらったという恩もあり、そしてなによりやめるときにもめるのがめんどうくさいというのもあり、仕事中に涙が止まらず、動悸がおさまらず、なんかもう色々つかれてしまって自己都合の即日で退職することとなった。

 

一番の被害者は妻である

仕事がつらいのはわかるけど、辞めるなら次が見つかってからという約束を破ってやめてしまった。知人の紹介で転職先はすぐにみつかったけれど、約束を破ったことにはかわりなく、そういう意味での一番の被害者は妻である。

 

パワハラにあわないために

パワハラは自分にも他人も厳しいがマネジメント力が低い人間が上司になり、その下で能力の低い人間が働くことになったとき発生する。僕の場合、適正がなさ過ぎたのと、仕事が嫌過ぎたのがあわさって脳がしびれたように何も考えることができなくなり、適応障害パワハラの無限ループにおちいって死にかけた。仕事だから我慢してやる、というのは正しい。しかし、基礎能力が低い人間の場合、職場での人権を失うことが死につながることもある。まずは自分の適性を確認し、興味のもてる分野、間接的でもその周辺分野の仕事を探すこと。ひとかけらでも興味があると、仕事を覚える速度がまったく違う。あと、職場の雰囲気はよく観察すべきだと思った。冷静になったいま考えると、前職は一目見てヤバイと思える要素がたくさんあった。あせって転職してもいいことは何一つない。

 

訴えたほうがよかったのか?

この手の話題があるとき、ネットのコメントで訴えろという人が必ずいる。そしれそれは正しい。けれども、いじめ問題もそうだけど、結局は当事者がどうしたいか?がすべてだと思う。社会正義やらお金の問題やら後の人のことやら、パワハラする本人やら色々あるけれども、僕はことを荒立てずやめることを選んだ。いまだに悩んでないといったらウソになる。この場をつかってグダグダ書いているのがその証拠だからだ。ただ、なんというか僕はすぐに逃げ出したかったし、争いたくなかったのでそのまま辞めてしまった。それが正しいか正しくないかはいまもわからない。

 

パワハラに悩んでいる人へ

とりあえず記録をしよう。箇条書きでいいので毎日何をされたかを手帳にでも書き込んでいこう。音声は強い証拠になるのでICレコーダーなどを持ち歩くとなおよい。でも一番大事なのは誰かに相談することだと思う。誰でもいいのでまずは話てみよう。

 

辞めることを考えたら

いきなり辞めるより、まずは休業したいと相談しよう。その上で休む。休んでいる間に、労働基準監督署に相談しよう。ただ、労基はあなたのかわりに動いてくれない。あくまでアドバイスをくれるだけだ。弁護士に依頼しない限りあなたが直接交渉しなければならない。ここで上記の証拠が役にたつ。精神を病んでいるのなら診断書を用意しよう。状況を説明すれば、大抵の医者は休業が必要と書いた診断書を出してくれる。欠勤しても、いきなり辞めたいというより休業という形をとると傷病者手当てがもらえる(手当てには条件がある。詳しくは各自で調べてください)ある程度働いているならそれなりの収入になるので、いきなり辞めるよりは精神的な安定になると思う。

 

結論としては

自分がどうしようもなくなったときに、支えてくれる誰かに感謝しないといけないと思いました。今日は豚汁を作ります。ネギ多めで。